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【注文住宅】木造住宅と鉄骨住宅のメリット・デメリットは?

注文住宅を建てる際、木造住宅にすべきか鉄骨住宅にすべきか悩む方は多いのではないでしょうか?

どの工法を選ぶかによって依頼する建築会社や予算、デザインも変わってきます。

この記事では木造住宅と鉄骨住宅それぞれの違いやメリット、デメリットについて詳しく説明します。

木造住宅とは

木造住宅とは、その名の通り、木材を主な構造材として使用した住宅のことを指します。

日本では古くから木造建築が主流であり、木造住宅は日本の伝統的な建築スタイルと言えます。

メリット

木造住宅の特徴は、軽量でコストを抑えられることです。

総重量が軽い建物の方が地震の時にかかる力が小さくなるため、耐震性が高くなる傾向にあります。

地盤補強も軽度で済むことで、鉄骨よりも補強工事のコストがかからなかったり、そもそも改良不要のケースも多いんです。

また、木材の断熱性も高いため、冬は暖かく、夏は涼しい環境を作り出すことができます。

木材は熱伝導率が低いので、構造材の間に断熱材を充填するだけで断熱性を高めることができます。

デメリット

木造住宅はシロアリなどの害虫が発生しやすく、部材が傷んでしまう可能性があります。

もし木造住宅を建てる場合はシロアリ対策を事前に施したり、保険に入るようにしましょう。

また、2×4工法や2×6工法を選んだ場合、間取りの自由度が少ない点もデメリットとして挙げられます。

工法の特性上、窓や開口部の設置場所が限られてしまい、自分の思い通りの間取りにできない可能性があるため、間取りの自由度を求めたい方は在来工法を選ぶと安心です。

工法の種類

①在来工法(木造軸組工法)

在来工法は日本の木造住宅の7割以上で用いられています。

縦の柱・横の梁・斜めの筋交といった線材で構成されており、柱と梁の接合部は加工で継ぎ、金物で留めて補強します。

在来工法の特徴は、なんと言っても設計の自由度が高いこと。

2×4工法や2×6工法と比べると建築ルールがそこまで厳密ではありません。

一方で、設計の自由度が高い分、施工会社による品質の差が出やすいのがデメリットになります。

②2×4工法(木造枠組壁構法)

2×4工法は日本の木造住宅の約2割で用いられています。

2インチ(38mm)×4インチ(89mm)の木材を組み立てて建築するもので、在来工法は柱などの線で建物を支えているのに対し、2×4工法は面で支えているのが特徴です。

北米由来の工法のため断熱性に優れているだけでなく、熟練の大工ではなくても建てることができ、品質や性能が安定しやすいことがメリットとして挙げられます。

一方で、国土交通省によって建築ルールが厳密に定められているため、在来工法よりも開口部や間取りなど設計の自由度が下がります。

③2×6工法(木造枠組壁構法)

2インチ(38mm)×6インチ(140mm)の木材を組み立てて建築するもので、六面体構造で建物を支えるのが特徴です。

2×4工法よりも木材の厚みがあることで垂直方向の強度が増し、耐震性や遮音性をより高めることができます。

また、断熱性についても2×4工法よりも厚い断熱材を使用していることで強化することができ、日本全国どこで建てても快適に過ごすことが可能です。

一方、2×4工法よりもその分コストは高くなる傾向にあります。

初期投資としてコストをかけてでも性能を取るのか、初期投資は抑えていくのか、どちらを選ぶのかは検討の余地があるでしょう。

鉄骨住宅とは

鉄骨住宅は、鉄骨を主な構造材として使用した住宅です。

鉄骨は非常に強度があり、大規模な建築物や高層ビル、耐震性の高い建物によく使用されています。

メリット

鉄骨住宅のメリットは、強度が高く粘り強いことです。

材料の強度や禅性を表す指標であるヤング係数を見ると、木材よりも鋼材の方が強度が強く、粘り強いことがわかります。

木造住宅とは異なり、シロアリなどの害虫発生を軽減することができるのもその理由の一つです。

また、鉄骨は工場で大量生産して組み立てていくことになるため、品質が安定しやすくなります。

一生に一度の大きな買い物なので、どの大工や作業員にあたっても品質への不安を軽減できるということを考えると安心できますよね。

そして、火災保険料が安いのも魅力です。

火災保険料は建物の柱の種類に着目して決められるのですが、鉄骨造の場合は”T構造”とみなされ、”H構造”である木造の約2/3〜1/2程度の火災保険料になります。

ちなみに、木造で”T構造”とみなされるためには耐火建築物・準耐火建築物・省令準耐火建物にする必要があります。

デメリット

鉄骨住宅は大開口など間取りの自由度が高いとされていますが、一般的に鉄骨住宅はプレハブ工法で建てられることが多いため、木造住宅のような柔軟さはなかなか取れず、オーダーメイドのような自由度は対応できないか、対応できたとしてもコストが大幅にかかってしまいます。

さらに、木材よりも鉄骨の方が調達コストが高く、重量が重いと基礎や地盤補強のためのコストもかかってしまうため、プレハブ工法で工事にかかるコストを抑えることができても結果的には木造住宅よりも高くついてしまうこともしばしば。

コスパ観点だと木造住宅の方が良いと言えるでしょう。

また、鉄骨住宅は木造住宅よりもシロアリ被害が少ないですが、その分錆びるリスクがあります。

鉄が空気に触れて結露が発生すると錆ができ、そのまま放置して年数が経つと建物自体が弱体化してしまうため、結露が発生しないよう木造住宅よりも断熱対策を十分に取る必要があります。

そして、鉄骨住宅を建てることができる施工会社が少ないのもデメリットの一つ。

木造住宅の場合、対応できる施工会社は大手ハウスメーカーから地場の工務店まで様々ありますが、鉄骨住宅となるとほぼ大手ハウスメーカーでしか対応していません。

どうしても大手ハウスメーカーに依頼したくない方や、大手ハウスメーカー以外の依頼先ですでに決まってしまっている方にとっては木造住宅が適しています。

工法の種類

①重量鉄骨造

重量鉄骨造とは、鋼材の厚さが6mm以上の工法を指し、主に3階建以上のビルやマンションに用いられます。

その中でも、重量鉄骨ラーメン工法が主流です。

「ラーメン」とはドイツ語で「枠」を意味する言葉で、柱と梁を剛接合して枠を作り組み立てていきます。

筋交や耐震壁が不要なので間取りの自由度が高く、大きな窓や広い空間を作るのに向いています。

②軽量鉄骨造

軽量鉄骨造とは、鋼材の厚さが6mm未満の工法を指し、主に2階建までの一戸建てやアパートに用いられます。

ほとんどがプレハブ住宅となり、主要な部材を工場で加工・製造して現場で組み立てて完成させるため、現場での工期が短いのが特徴です。

現場での工期が短いと、建物躯体が雨風にさらされる時間が少なく済み、人件費も抑えることができます。

一般的に木造住宅は3〜6ヶ月程度の工期を必要としますが、鉄骨住宅は2〜5ヶ月程度で完成すると言われているので、早く新しい家に住みたい方や入園・入学タイミングなどで入居時期の遅れを妥協できない方にとってはメリットと言えるでしょう。

また、主要な部材を工場で大量生産するため品質安定化させることができます。


いかがでしたか?

選択する建築構造は、予算、用途、地域の気候条件など多くの要因に依存します。

木造住宅、鉄骨住宅それぞれメリット・デメリットがあるため、建築の目的や条件に応じて、適切な構造を選択することが重要です。

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